機体

EPコンセプトSR  2号機  

 改良内容

 EH-35 アイドルギヤの改造

 効果

 駆動系の強化

 改造に伴うリスク

 工作精度が悪いと、ギヤノイズやギヤなめする可能性あり。
 加工時に回転工具などを使う危険度。 自己責任でお願いします。

 今後何らかの不都合があるかも知れません。(更にハイパワー化すると)




EH-35アイドルギヤの改造です。(この改造は”Flatのラジコン”様のHPを参考にしました。)

電動ヘリでスタントをする場合、当然モーターをハイパワーな物にして、バッテリーの電圧も上げる事になります。そこで一番負担が掛かるのが
このアイドルギヤです。私はこのギヤが飛行中に破損した事は無いのですが、数年前、この商品が在庫切れで手に入らない時期が有りました。
もうEPコンセプトは生産終了かと思ったほどです。多分EPコンセプトユーザーの方が予備部品として買占めたのではないかと思います。(^_^;)

私の場合はバッテリーを8.4vで固定して、後はブラシモーターを15ターンw〜10ターンwの範囲で使用していたので、アイドルギヤはノートラブル
でした。しかし、その頃世間ではブラシレスモーターで3Dの時代でしたから、一気に問題が出たのでしょうね。EPコンセプトを取り上げているHP
の殆どが、このギヤを強化しています。

遅ればせながら、私もブラシレスモーターを導入して改造の必要性を感じました。アイドルギヤを改造して数回飛行後にギヤボックスを分解して
改造部分をチェックしましたが、全く問題有りませんでした。

※加工に自信の無い方はフレームに穴を開けますので(失敗するとフレームが使えなくなります)やらないほうが賢明かも知れません。



 
 今回の改造はEH-35の63Tギヤ部分はそのまま使い、16Tギヤ部分をEH-33
 (テール駆動用16Tギヤ)に変えます。
 改造手順は次の通りです。

 @アイドルギヤから、16Tギヤ部分を分離する。
 Aアイドルギヤのベアリングが入る穴部分を8mm.ドリルで貫通させる。
 BEH-33の首部分(9.5mm.)を8mm.に削る
 Cアイドルギヤに3mm.の溝を掘る(これが、EH-35をEH-33を止める役目をする)
 DEH-36(アイドルシャフト)にDカットを施す(イモネジで止める為)
 EEH-98(サブフレームA)EH-32(サブフレームB)にフランジベアリングを入れる穴を開ける

 





 まず、アイドルギヤの63T部分と16T部分を切り離します。私は電気ドリルに簡単なアダプター
 を作り(ビスなどで)回しながら、マイクロノコで切り落としました。
 
 ※カッターナイフでは危険だと思います。

 
次に、アイドルギヤにはベアリング止めの仕切りがあります。その部分を8mm.のドリル、又は
 ステップドリルで正確に貫通させます。
 アイドルギヤにはもともと、8mm.のベアリングが入る穴が有りますのでそれをガイドに開ければ
 正確に穴を開ける事が出来ます。
 
 もう一つの方法は、正確に9.4〜9.5mm.の穴をアイドルギヤに開けます。そうすると次の工程が
 省けます。(そこに入れるEH-33の太さが9.5mm.前後の為(ノギスで測って下さい。)


 
B次にEH-33(テール駆動用16Tギヤ)の首部分(9.5mm.)を8mm.に削ります。アイドルギヤと同じ様に、アダプターを作りドリルに取り付け回転
させながら、8mm.に削ります。(RCカーのタイヤを削る感じで・・・。) (※アイドルギヤに9.5mm.の穴を開ける場合はこの工程は不要です)

C次に写真の赤矢印のように3mmの溝をルーターなどで掘ります。掘り終わったら、仮組みを繰り返して、細部を調整します。

DEH-36(アイドルシャフト)にDカットを施します。この加工は最後にイモネジを締めますが、それを外す時にDカットがないと、シャフトが傷つき
EH-33から外れなくなります。

後はギヤの組み立てです。まずEH-33にイモネジをねじ込みます。EH-33の表面から隠れるくらい奥までねじ込んで、アイドルギヤに入れます。
その後はL型の六角レンチ (短い方を更に短く切ると作業がやり易いです)でねじ込んだイモネジをアイドルシャフトが通るまで抜いていきます。
アイドルシャフトを入れたら、イモネジを締めてこの部分は完成です。

(知恵の輪みたいな物です。イモネジを後でねじ込もうとすると、16Tギヤのねじ山が斜めになってしまう場合があります)

このイモネジで駆動力を受け止め、更にEH-33とEH-35を固定する役目をします!。イモネジは写真位の長さが出ていればOKです。


※加工時は目を保護する安全眼鏡、などを使用して、怪我の無いようにご注意ください。あくまでも自己責任でお願いいたします。










E次にEH-98(サブフレームA)EH-32(サブフレームB)にフランジベアリングを入れる穴を開けます。とても精度が必要な作業です。慎重にやらない
と後で嫌なノイズが出るかもしれません。私がここに使ったベアリングは4X9X2.5(フランジ付)です。9φは特殊みたいです。4X8X2.5(フランジ付)なら
手に入ると思います。(ベアリングは部品箱に眠っていた物を使用)

さて、正確に穴を開けるのは簡単な事では有りません。これは各自の技量任せです。頑張ってください。(^_^;)
私はリーマーで慎重に開けました。ステップドリルなどは良いかもしれませんね。力任せにいきなりドリルでやると穴がズレます。




 

 最後に、フレームの組み立てです。赤矢印のシャフトにシムを使いクリアランスを調整して
 組み上げます。

 私の場合たいした工具を持っていませんが、慎重に作業する事によって、十分満足な仕上
 がりになりました。

 加工に自信の無い方はフレームに穴を開けますので、やらないほうが賢明かも知れません。

 




最後に飛行時の感想。

まず、ギヤの音が変わりました。少し静かになり、スタントを含めた飛行でも、苦しそうな音がしません。改造前はパワーを掛けると独特のギヤ
ノイズがしたのですが、改造後は全く気になりません。まだ数フライトですが好印象です。今後バッテリーを変更して、更にパワーを掛けて見たい
と思います。つづく



 更新06/11/06

 EPコンセプト2号機に、アイドルギヤ(改)を取り付け現在も飛行しています。取り付けてから、1回ギヤケースを外して各部分をチェックしただけで
 それ以後はノーメンテで使用しています。とにかくいきなりフルパワーを掛けても全く問題が無く、とても良い感じです。

 そのお陰で、飛行の方が段々過激になってきています・・・。今度はどこが壊れるのでしょうか・・・・。




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