Flapping head(改) 


  
 フラッピングヘッド(改)です。この改造は、昔、ラジコン技術に載っていましたが、それより
 簡単な方法で改造してみました。 簡単工作がこのサイトのお約束♪(^-^)

 フラッピングヘッドは、今でも十分手に入るもので、オークションなどで多く取引されてます。
 わざわざ、最新のシーソーヘッドに交換するよりも、このヘッドを使いこなした方が良いかと
 思います。
 
 この改良で、良くなることは、トラッキングの安定。次に、上空スタント性能の向上です。
 アップを引いた時に舵の効きがリニアになります。

 



 改造前に2つの写真があります、これは同じ機体ですが、大きな違いはローターグリップ
 部分です。違うのは、回転方向に対して、アームが前にあるか、後ろにあるかです。
 
 いわゆる、”前引き””後引き”です。このヘッドの標準は下の後引きで、多分多くの方は
 トラッキングがココロコロ変わる、前回合わせたのに、またトラッキングがズレてると悩まれ
 たと思います。私も標準タイプのリンケージを試しましたが、克服できませんでした。
 友人も、早々にシーソーヘッドに変えてしまいました。多分メーカーの方は使いこなせると
 思いますが、とてもイージーとは言えません。特に新型ローターグリップと相性が悪そうです。
 
 私は昔からこのヘッドを使っていました。しかし、問題ありません。何故かと言うと、その頃
 発売されていた、コンセプト10(15クラスのGPヘリ)の部品を使っていたからです。
 そのヘッドはこのフラッピングヘッドを少し強化したのもで、EPコンセプトと互換性があり
 ました。ただ大きく違ったのは”前引き”だという事です。




   
 そこで、この機体も、前引きに改良しました。改造は簡単で、ミキシングレバーを上下逆
 にくみ、ローターグリップを180度回し、ピッチサーボをリバースにして、リンケージを
 合わすだけです。これだけで、トラッキングズレはほぼ解消されます。EPコンセプト3号機
 はこの状態で飛ばしていますが、とてもいい感じです。
 
 ハッキリ言って、新型のシーソーヘッドよりも安定しています。操縦していても楽しいです。
 ぜひお持ちなら、試してみてください。

 ※上記のローターヘッドはコンセプト10に採用された強化型です。以後これがEPコンセプト
 SRの標準部品になったようです。下のものは初代バージョンで、グリップは新型の組み合わ
 せです。(昔のグリップはこちら






 改造は簡単です。用意するのは、
 ☆2.6x18mmキャップビスX2(SRローターグリップのローター取り付けボルト)
 ☆2.6mm.ナイロンナットX4(京商の説明書による寸法)
 ☆スタビライザーシーソー(旧ヘッドの部品)
 ☆左右をリンクするロッド(何でも良い)
 これだけです。(^^ゞ

 あと、2.6mm.のドリル刃があれば出来ます。








 この部分を切り取り使います。まず最初に2.6mm.の穴を開けておいたほうが良いかも
 知れません。次に根元からニッパなどで切り、電気ドリルに取り付けて、回しながらカッター
 やマイクロノコ等で切ります。長さは、6.5ミリ位です。

 ※加工時は目を保護する安全眼鏡、などを使用して、怪我の無いようにご注意
 ください。あくまでも自己責任でお願いいたします。













 後は写真の順番で、組み立てれば完成です。ロッドはスムーズに動いた方が良いです。
 
 ☆最後に調整ですが、ロッドを少しネジって、左右のヒンジを引っ張ります。コーニング角
 を付ける目的ではなく、引っ張り方向にテンションを与えるのが目的です。
 水平ですと、加工精度の関係で、曖昧な作動をします。そこで、左右を引っ張って、遊びを
 なくします。これにより安定した、トラッキングを得られますし飛行時のトラッキングズレも
 防止できます。

 勿論、コーニング角を付けても構いません。色々やってみてください。この状態での背面
 ホバーリングも安定しています。







 ☆更に良くしましょう♪ p(^-^)q
 このヘッド最大の弱点は、EH-6AフラッピングヒンジとEH-7フェザーリングシャフトのビス止
 め部分です。これはいくら硬く締めても、必ず緩み、しかもこの部分がドラッギングします。
 これはトラッギングズレや振動になりますから、困り者です。しかも、新型ローターグリップ
 部分にもガタが有りますから、ドラッギング軸がローター取り付け部と合わせて、三つ存在
 することになり、とても複雑になってしまいます。
 特に、ローター停止寸前に機体が暴れまわる事があり困ります。(マストが曲がる事も有る)
 
 そこで、この部分を半田付けしてしまいましょう。両面でも良いですし、片面でもいいです。
 と・・簡単に言いますが、実は難しいのです。90度と言う角度を完全に出さないと。
 振動が出てしまいます。フラッピングヒンジを水平に考え、フェザーリングシャフトは90度
 でなければなりません。私も昔挑戦しましたが、精度が出せず、かえって振動が出てしまい
 断念しました事が有ります。
 



 若い時には考えなかったアイデアが、歳を取ると出るものです。 要するにローターが
 回っている状態を作り出せばいいのです。ご覧のようにヘッドを写真の様に組み立て
 パンツのゴムで引っ張り、その状態でフラッピングヒンジとフェザーリングシャフトの位置を
 マジックでマーキングしたり、その状態を維持したまま、取り付けビスを仮締めします。
 
 慣れないうちは、動いてしまい、正確にビスが締めれないかもしれませんが、頑張って
 良い精度を出してください。この部分が出来たら、ステンレス用のフラックスを塗り、半田
 付けをします。半田の量は予め、左右同分量を切って置き、それを使い切る事で、重量
 バランス面でも問題ないようです。
 
 ※フラックスは、金属を酸化させます。半田付けが終わったら、すぐに中性洗剤で洗い
 CRCやWD-40などを、塗布しておき、ビスは新しいのに取り替えましょう。





  私は、現在このような”ジグ”を使い組み立てています。お陰で、飛行中の振動は有りません
 振動が無いヘリは、安心感と信頼感があり、飛ばしていて気持がいいですね♪
 この状態で、振動がでれば機体に異常有りとすぐに判断でき、墜落のリスクが減ります。

 皆さんも、愛用の機体に振動がありましたら、原因を追究して下さいね(^^ゞ

 
 更に良くしたい方は・・・。
 ここをご覧下さい。マスト部分の工夫がこのヘッドでも使えます。






 このヘッドは、1900〜2000回転付近で、振動が出ますので
 色々試したところ、新型ローターグリップのアームの長さを
 変えて、デルタスリー効果を変更しています。

 この改造で、高回転の振動が全く出なくなりました。
 
 でも、このヘッドは、2000回転まわすのは危険だと思います。
 モーターやギア比、スロットルカーブで回転を抑えた方が
 良いですね。

 プラスチックもそうとう古いですから・・・・。
 


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