07/08/19に起きた、事故調査結果です?がはは・・・。

 いや〜ぁ、こんなになってしまいました・・・。今回は
 チョット写真が大きめですが・・・。こんな事で、久し
 振りのHP更新です。さて、事の顛末は、こうです。
 
 私は、2号機と、3号機でメインローターが違う物を使
 っています。ローターは発泡ローター(改)で同じです
 が、それぞれ専用の物を、分けて使います。

 しかし当日は、3号機の物を間違って持って行き、
 2号機に取り付けました(暑さで?気が付かなかった)
 で、ホバリングした時に、トラッキングが合わないん
 です。当たり前ですが、発泡ローターの精度では、全
 てのセットで、必ずトラッキングや、ピッチの設定が狂
 います。(変だな?と思いつつ、トラッキングを調整)

 特に、正面でトラッキングが合っても、背面でズレル
 事が有ります。今回はそれが原因で、ピルエットフ
 リップ時に、ローターがテールを叩いたようです。ま
 あ、バランスが崩れたんですね。

 他の原因が有るとしたら、ローターが途中で抜けた?
 のかも知れません、しかし、一瞬の出来事で、分かり
 ません。(こっちの原因なら、大変!)
  

 
 結果?空中分解で、身の丈2メートル位の藪に墜落です。藪に落ちたという事で、機体は軽症でした。しかし、その機体を捜すのに、死ぬ思いを
 しました。多分あの時は、この夏一番に近い外気温でしたから、機体捜索中に、ぶっ倒れるかと思いました・・・。幸いにも、モーターが回っていて
 その音で、場所が特定出来ましたから、よかったです。夕方まで待ったら、もう見つからなかったかも知れません。(アンプが逝ってモーターストッ
 プとか有るかもしれないし・・・)(勿論水を持参して、探しましたよ)

 さて、捜索後、1時間ぐらい、気分が優れませんでしたが、日陰でゆっくり休んで、水を摂取したお陰で、調子が戻り、ヘリの破損箇所をチェックし
 ました。一番目を引くのが、メインローターです。最近のローターは、金属芯と、発泡部分が接着されてないので、ローターを叩くと、一気に崩れま
 す。一昔前の物は、このような壊れ方をしませんでした。まあ、叩いたローターをもう1回使う気にはならないので、取替えを促進させるには、
 現在の物は、交換の判断はつきやすいですが、衝撃に脆いですね。グリップ部分の材質は、昔の物より、格段に粘りがあり、良い物に変更され
 てますが、この部分はいただけませんね。

 購入した方が、この部分を接着することが出来ませんから(やれば出来るとは思いますが、面倒くさいですね)なんとか、メーカーで接着してほし
 いですね。もっと良いローターがあれば良いのですが、EPコンセプトをよく知っている人こそ、それは無理と即答できるでしょうね。特にメーカーさ
 んは、絶対無理と言う事を知っています。なぜかと言いますと、ヘッド周りの剛性が無いヘリは、ローターに凄くコストを掛けて、翼断面の重心を、
 高精度に作らないと、トラッキングが合いませんし、フラッタを起こします。しかも、重量が27gぐらいで作らないと、舵の切れが悪いです。

 この条件を満たす、ローターを作るには、コストが掛かりすぎて、実現不可能かも知れません。ローターヘッド周りを金属部品で強化すれば、
 どの様なローターでも使えますが(EP-8など)、EPコンセプトはすでに終わってるヘリ?(部品は売ってますよ!)ですから、それも無理ですね。

 という事で、このローターを使うしかないのです。(;☆ω☆) ローターの事は後ほどにして、次はテールパイプを外して、ベルトに変な癖が出ない
 様に取り外しました。ベルトが墜落で切れることは今まで経験がないのですが、テールを叩いたら、すぐにベルトを救出する方がいいですね。
 
 テールのリンケージは、グニャグニャに曲がっています。でも、これぐらいなら、慎重に伸ばせば、再利用可能です。何時もならそうしますが、
 丁度良いカーボンロッド(1.6ミリ)を購入してありましたので、それを使ってみました(詳細はここをクリック)
 
 後は、ギヤです。墜落した時に、アイドルアップスイッチを入れっぱなしにしていましたから、ギヤが全部なめてました。でも、あとから考えると、
  機体捜索の時に、ギヤが破損したお陰で、モーターの回転音が、機体発見に役立ったのですから、幸いしました。もし、ギヤが無事なら、スロットル
 を入れたときに、アンプの保護回路が働き、機能停止になって、機体発見が不可能になったかもしれません。それを考えると、ぞ〜っとします。

 現場では、それ位の事しか分かりませんでしたので、後は自宅でチェックです。

 と言うわけで、復活した機体です。自宅に帰って細か
 くチェックしましたら、マストも曲がっていました。それ
 とスタビバー(ヒロボーレプトン用)が少し曲がってい
 て自作のテールサポートも、1つは修正不可能な状態
 でしたから、1本作り直しました。もう1本のほうは、
 曲がりを修正して、再利用です。

 不思議な事に、スピンドルシャフトは全く無事でした。
 その他の部分も問題無しです。修理は手持ちの部品
 で、完了しました。

 まあ、たまに修理するのも、楽しいですね・・。殆んど、
 墜落する事が無い機体ですしね。

 さあ、修理が完了したからといって、直ぐに飛行して、
 問題無しの機体ではありません。この機体は、予期
 せぬ振動と言う問題があります。いちど振動が出る
 と、何時も頭を抱えてしまいます。

 今回は、現場まで行かずに、自宅の庭(小さいです)
 で、テストフライトをしました。結果?1回目は振動が
 出ました。また頭を抱えてしまいましたよ。


 今回の振動は、スキッドにつけている、アンテナパイプの前部分が、激しく揺れます。チョット見過ごせません。振動があるヘリは、操縦者の荒い
 操縦を誘発して、(もう壊れても、どうでもいいや〜ぁ みたいな・・)墜落を早めます。振動は他の部分にも影響が有るので、無い方がいいです。

 過去に、この振動は経験が有ります。単にマストがどうとかと言う振動ではありません。テール部分に振動が出ませんからね。この振動源は、
 リンケージであると断言しました。部屋に戻り、スワッシュプレートと、スタビブレードをチェックしましたら、案の定、ズレがありました。180度回す
 と、スタビブレードは水平で、もう180度回すと、スタビブレードは傾く、この機体によくある、アンバランスな状態です。

 このような状態で、飛行すると、振動がでます。特にこの機体は、スキッドがピアノ線ですから、振動が増幅されるみたいで、結果が大袈裟に現
 れます。調整方法は、片方の、スタビコントロールロッドを外して(スワッシュプレートのロッドエンド)、片方で、まず調整します。そこで、360度回
 してスタビブレードが水平なのを確認して、もう片方のロッドを取り付け、長さを合わせます。この時にもう1つの注意点は、スタビコントロール
 ロッドの長さです。この長さを決めるのは、スワッシュプレートの動きを、指で動かして、渋さを見なければなりません。この時エレベーターサーボ
 のリンケージを外して、手で動かしてみるとよく分かります。

 この機体は、スワッシュプレートをリンケージで挟み込んでいますので、スタビコントロールロッドが長いと、スワッシュプレートを上から押さえ込む
 形になり、スワッシュプレートの動きが悪くなり、その影響で、スタビブレードの水平が180度ごとに狂う場合があります。この部分は直ぐチェック
 出来ますから、見てください。機体の動きもよくなります。

 再調整した機体を、庭で再度テストしましたら、さっきの振動が、消えていました。しかし、僅かな振動があるようです。この振動はマスト付近か
 ら来るようです。やはり、曲がったマストを修正するのも、限度が有ります・・・。ここは素直に、まともな物に交換して、翌日の日曜日に現場で、
 再調整です。

 
 さて、現場で、再調整ですが、マストを交換したお陰で、無振動で飛行できました。ローターは2号機専用の物です。(この前忘れた物)
 これで修理完了!よかったね\(◎o◎)/。と行きたい所ですが、まだこれからです。

 テールパッコンの原因を、解決しなければなりません。まずこの機体で発生する、テールを叩くという条件は、以下の通りです。
 
 @夏場に多い、殆んど夏ですね。アミーゴも夏でした。テールを叩いて、墜落したのは、今回が初めてですが、軽い物は数回有ります。
 Aピルエットフリップ時に叩く。特に、風が有るとヤバイです。{ テールにパワーを取られて、ローターの回転数が減るからでしょうね
 BPフリのエレベーターアップ時に叩く。{ 何時もエレベーターアップは控えめにしてますが・・・。
 CEPコンセプト3号機は、全く叩いた事無しです。 { ローターヘッドと、マストをエポキシで接着しているからでしょうね。

 という事で、一番の対策は、ローターヘッドとマストを接着する事です。これが一番効きますね。アミーゴもそうですからね。注意としては、まず
 接着の前に、無振動で飛行することを、確めないと、とんでもない事になりますし、絶対墜落しないという覚悟も必要です。
 接着したら、簡単に外せませんからね・・・。

 

 矢印の部分をエポキシで接着するのですが、簡単
 では有りません。チャンとセンターが出てないと、
 振動がでます。



 上の写真の様に、アルミテープで、ローターヘッドと
 マストの隙間を埋めて、尚且つセンターが出るように
 ガイドの役目をすると、正確なセンターが出ます。

 でも、何回かトライしないと、いい結果がでないかも
 知れません。ローターヘッドが新品の場合は、隙間
 が少ないので、さらに工夫が必要かも知れません。
 
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 さて、問題のローターです。飛行性能には問題無い
 のですが、耐久性ですね。特に金属芯を、発泡部分
 に接着してないのが、気になります。

 一応、EPコンセプトに使えるローターは、これぐらい
 しかないので、簡単な3Dに耐える位の物を、製造
 して欲しいところです。

 まあ、無理でしょうけど・・。という事で、対処策です
 が、今まで私は、ローターのグリップ付近に、ロータ
 −の抜けを防止する為に、グラステープを巻き込む
 様に貼っていましたが、今回、ローターの先端まで
 グラステープを貼って飛ばしてみました。

 心配した振動も無く、機体の動きもいい感じでした。
 重さは1g重くなりましたが、問題無しです。

 使ったグラステープは、100円ショップで買った物
 で、幅が丁度いい感じでした。粘着力は少ないの
 ですが、ローターの表面素材とは相性がいいです。

 正直、これでも心配ですが・・。


 しかしです。破壊された、発泡ローターをジックリ見てみると、凄く不安になります。金属芯がねじ込んであるグリップ部分の素材は、ポリ系の
 材質みたいですが、接着剤が着きませんよね?そうなると、この部材は、薄い発泡膜と、プラスチック膜の間に、置いてあるだけですね・・。
 しかも、金属芯が接着していないし、となると?発泡ローターは、グリップ部分の薄いプラスチック膜だけで、固定されてる?と言うより覆われて
 いるだけですね。 昔のタイプは、接着されてましたが、どうしたの?京商さん。ヤバくない?

 08/11/22 更新です。

 少し遅い情報ですが、今年の初め頃にEPコンセプト2号機を無理な飛行で墜落させた時に、新しく購入した最新ロットの発泡ローターを破損し
 たのですが、そのローターは内部の金属芯が発泡部分に接着されていました。結構早く改善してくれましたね。折る前のフライト時から、別物の
 様なフィーリングで、このローターは何か違うと思っていましたが、改善されてました。