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いや〜ぁ、こんなになってしまいました・・・。今回は
チョット写真が大きめですが・・・。こんな事で、久し
振りのHP更新です。さて、事の顛末は、こうです。
私は、2号機と、3号機でメインローターが違う物を使
っています。ローターは発泡ローター(改)で同じです
が、それぞれ専用の物を、分けて使います。
しかし当日は、3号機の物を間違って持って行き、
2号機に取り付けました(暑さで?気が付かなかった)
で、ホバリングした時に、トラッキングが合わないん
です。当たり前ですが、発泡ローターの精度では、全
てのセットで、必ずトラッキングや、ピッチの設定が狂
います。(変だな?と思いつつ、トラッキングを調整)
特に、正面でトラッキングが合っても、背面でズレル
事が有ります。今回はそれが原因で、ピルエットフ
リップ時に、ローターがテールを叩いたようです。ま
あ、バランスが崩れたんですね。
他の原因が有るとしたら、ローターが途中で抜けた?
のかも知れません、しかし、一瞬の出来事で、分かり
ません。(こっちの原因なら、大変!)
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結果?空中分解で、身の丈2メートル位の藪に墜落です。藪に落ちたという事で、機体は軽症でした。しかし、その機体を捜すのに、死ぬ思いを
しました。多分あの時は、この夏一番に近い外気温でしたから、機体捜索中に、ぶっ倒れるかと思いました・・・。幸いにも、モーターが回っていて
その音で、場所が特定出来ましたから、よかったです。夕方まで待ったら、もう見つからなかったかも知れません。(アンプが逝ってモーターストッ
プとか有るかもしれないし・・・)(勿論水を持参して、探しましたよ)
さて、捜索後、1時間ぐらい、気分が優れませんでしたが、日陰でゆっくり休んで、水を摂取したお陰で、調子が戻り、ヘリの破損箇所をチェックし
ました。一番目を引くのが、メインローターです。最近のローターは、金属芯と、発泡部分が接着されてないので、ローターを叩くと、一気に崩れま
す。一昔前の物は、このような壊れ方をしませんでした。まあ、叩いたローターをもう1回使う気にはならないので、取替えを促進させるには、
現在の物は、交換の判断はつきやすいですが、衝撃に脆いですね。グリップ部分の材質は、昔の物より、格段に粘りがあり、良い物に変更され
てますが、この部分はいただけませんね。
購入した方が、この部分を接着することが出来ませんから(やれば出来るとは思いますが、面倒くさいですね)なんとか、メーカーで接着してほし
いですね。もっと良いローターがあれば良いのですが、EPコンセプトをよく知っている人こそ、それは無理と即答できるでしょうね。特にメーカーさ
んは、絶対無理と言う事を知っています。なぜかと言いますと、ヘッド周りの剛性が無いヘリは、ローターに凄くコストを掛けて、翼断面の重心を、
高精度に作らないと、トラッキングが合いませんし、フラッタを起こします。しかも、重量が27gぐらいで作らないと、舵の切れが悪いです。
この条件を満たす、ローターを作るには、コストが掛かりすぎて、実現不可能かも知れません。ローターヘッド周りを金属部品で強化すれば、
どの様なローターでも使えますが(EP-8など)、EPコンセプトはすでに終わってるヘリ?(部品は売ってますよ!)ですから、それも無理ですね。
という事で、このローターを使うしかないのです。(;☆ω☆) ローターの事は後ほどにして、次はテールパイプを外して、ベルトに変な癖が出ない
様に取り外しました。ベルトが墜落で切れることは今まで経験がないのですが、テールを叩いたら、すぐにベルトを救出する方がいいですね。
テールのリンケージは、グニャグニャに曲がっています。でも、これぐらいなら、慎重に伸ばせば、再利用可能です。何時もならそうしますが、
丁度良いカーボンロッド(1.6ミリ)を購入してありましたので、それを使ってみました(詳細はここをクリック)
後は、ギヤです。墜落した時に、アイドルアップスイッチを入れっぱなしにしていましたから、ギヤが全部なめてました。でも、あとから考えると、
機体捜索の時に、ギヤが破損したお陰で、モーターの回転音が、機体発見に役立ったのですから、幸いしました。もし、ギヤが無事なら、スロットル
を入れたときに、アンプの保護回路が働き、機能停止になって、機体発見が不可能になったかもしれません。それを考えると、ぞ〜っとします。
現場では、それ位の事しか分かりませんでしたので、後は自宅でチェックです。
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と言うわけで、復活した機体です。自宅に帰って細か
くチェックしましたら、マストも曲がっていました。それ
とスタビバー(ヒロボーレプトン用)が少し曲がってい
て自作のテールサポートも、1つは修正不可能な状態
でしたから、1本作り直しました。もう1本のほうは、
曲がりを修正して、再利用です。
不思議な事に、スピンドルシャフトは全く無事でした。
その他の部分も問題無しです。修理は手持ちの部品
で、完了しました。
まあ、たまに修理するのも、楽しいですね・・。殆んど、
墜落する事が無い機体ですしね。
さあ、修理が完了したからといって、直ぐに飛行して、
問題無しの機体ではありません。この機体は、予期
せぬ振動と言う問題があります。いちど振動が出る
と、何時も頭を抱えてしまいます。
今回は、現場まで行かずに、自宅の庭(小さいです)
で、テストフライトをしました。結果?1回目は振動が
出ました。また頭を抱えてしまいましたよ。
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今回の振動は、スキッドにつけている、アンテナパイプの前部分が、激しく揺れます。チョット見過ごせません。振動があるヘリは、操縦者の荒い
操縦を誘発して、(もう壊れても、どうでもいいや〜ぁ みたいな・・)墜落を早めます。振動は他の部分にも影響が有るので、無い方がいいです。
過去に、この振動は経験が有ります。単にマストがどうとかと言う振動ではありません。テール部分に振動が出ませんからね。この振動源は、
リンケージであると断言しました。部屋に戻り、スワッシュプレートと、スタビブレードをチェックしましたら、案の定、ズレがありました。180度回す
と、スタビブレードは水平で、もう180度回すと、スタビブレードは傾く、この機体によくある、アンバランスな状態です。
このような状態で、飛行すると、振動がでます。特にこの機体は、スキッドがピアノ線ですから、振動が増幅されるみたいで、結果が大袈裟に現
れます。調整方法は、片方の、スタビコントロールロッドを外して(スワッシュプレートのロッドエンド)、片方で、まず調整します。そこで、360度回
してスタビブレードが水平なのを確認して、もう片方のロッドを取り付け、長さを合わせます。この時にもう1つの注意点は、スタビコントロール
ロッドの長さです。この長さを決めるのは、スワッシュプレートの動きを、指で動かして、渋さを見なければなりません。この時エレベーターサーボ
のリンケージを外して、手で動かしてみるとよく分かります。
この機体は、スワッシュプレートをリンケージで挟み込んでいますので、スタビコントロールロッドが長いと、スワッシュプレートを上から押さえ込む
形になり、スワッシュプレートの動きが悪くなり、その影響で、スタビブレードの水平が180度ごとに狂う場合があります。この部分は直ぐチェック
出来ますから、見てください。機体の動きもよくなります。
再調整した機体を、庭で再度テストしましたら、さっきの振動が、消えていました。しかし、僅かな振動があるようです。この振動はマスト付近か
ら来るようです。やはり、曲がったマストを修正するのも、限度が有ります・・・。ここは素直に、まともな物に交換して、翌日の日曜日に現場で、
再調整です。
さて、現場で、再調整ですが、マストを交換したお陰で、無振動で飛行できました。ローターは2号機専用の物です。(この前忘れた物)
これで修理完了!よかったね\(◎o◎)/。と行きたい所ですが、まだこれからです。
テールパッコンの原因を、解決しなければなりません。まずこの機体で発生する、テールを叩くという条件は、以下の通りです。
@夏場に多い、殆んど夏ですね。アミーゴも夏でした。テールを叩いて、墜落したのは、今回が初めてですが、軽い物は数回有ります。
Aピルエットフリップ時に叩く。特に、風が有るとヤバイです。{ テールにパワーを取られて、ローターの回転数が減るからでしょうね
BPフリのエレベーターアップ時に叩く。{ 何時もエレベーターアップは控えめにしてますが・・・。
CEPコンセプト3号機は、全く叩いた事無しです。 { ローターヘッドと、マストをエポキシで接着しているからでしょうね。
という事で、一番の対策は、ローターヘッドとマストを接着する事です。これが一番効きますね。アミーゴもそうですからね。注意としては、まず
接着の前に、無振動で飛行することを、確めないと、とんでもない事になりますし、絶対墜落しないという覚悟も必要です。
接着したら、簡単に外せませんからね・・・。
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矢印の部分をエポキシで接着するのですが、簡単
では有りません。チャンとセンターが出てないと、
振動がでます。

上の写真の様に、アルミテープで、ローターヘッドと
マストの隙間を埋めて、尚且つセンターが出るように
ガイドの役目をすると、正確なセンターが出ます。
でも、何回かトライしないと、いい結果がでないかも
知れません。ローターヘッドが新品の場合は、隙間
が少ないので、さらに工夫が必要かも知れません。
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さて、問題のローターです。飛行性能には問題無い
のですが、耐久性ですね。特に金属芯を、発泡部分
に接着してないのが、気になります。
一応、EPコンセプトに使えるローターは、これぐらい
しかないので、簡単な3Dに耐える位の物を、製造
して欲しいところです。
まあ、無理でしょうけど・・。という事で、対処策です
が、今まで私は、ローターのグリップ付近に、ロータ
−の抜けを防止する為に、グラステープを巻き込む
様に貼っていましたが、今回、ローターの先端まで
グラステープを貼って飛ばしてみました。
心配した振動も無く、機体の動きもいい感じでした。
重さは1g重くなりましたが、問題無しです。
使ったグラステープは、100円ショップで買った物
で、幅が丁度いい感じでした。粘着力は少ないの
ですが、ローターの表面素材とは相性がいいです。
正直、これでも心配ですが・・。 |
しかしです。破壊された、発泡ローターをジックリ見てみると、凄く不安になります。金属芯がねじ込んであるグリップ部分の素材は、ポリ系の
材質みたいですが、接着剤が着きませんよね?そうなると、この部材は、薄い発泡膜と、プラスチック膜の間に、置いてあるだけですね・・。
しかも、金属芯が接着していないし、となると?発泡ローターは、グリップ部分の薄いプラスチック膜だけで、固定されてる?と言うより覆われて
いるだけですね。 昔のタイプは、接着されてましたが、どうしたの?京商さん。ヤバくない?
08/11/22 更新です。
少し遅い情報ですが、今年の初め頃にEPコンセプト2号機を無理な飛行で墜落させた時に、新しく購入した最新ロットの発泡ローターを破損し
たのですが、そのローターは内部の金属芯が発泡部分に接着されていました。結構早く改善してくれましたね。折る前のフライト時から、別物の
様なフィーリングで、このローターは何か違うと思っていましたが、改善されてました。
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